だから君はいない方がいい
アーマンドがアルバートに
「息子の彼女が両親を連れてくる。だから君はいない方がいい」
アルバート、息をちょっと止め
「…そうなの」
「今夜だけだよ」
今夜だけだろうといつまでだろうとアルバートは傷ついた。
「気にしないで。あたしは平気よ。大したことじゃないわ。
化け物のあたしは消えるわ。ご安心を」
「アルバート」
「行って。二度と会いたくない」
平静を装うけれど、長年のパートナーにとっても
自分は隠さねばならない存在なのだ。悲しい。
〜「バードケージ」〜