必ず私が支える

 

必ず私が支える

 

「破壊」は注目を集めた。

「ヴィオレット・ルデュック、男並みに性を語る」

「女性が使ったことのない過激な表現をあえて使っている」

「彼女は何ものも恐れず哀れまない」

しかしボーヴォワールは満足しない。まだ先を見ています。

「ヴィオレット、道半ばよ。必ず私が支える」

同年ボーヴォワールの「レ・マンダラン」がゴンクール賞を受賞した。

ヴィオレットはテレビ報道で知ります。

表情はどこか虚ろです。

ボーヴォワールとの距離がますます開いていく…

 

〜「ヴィオレット〜ある作家の肖像〜」〜

 

 

bn_charm