私よ、メアリー
令和4年が始まりました。あけましておめでとうございます。
「アンモナイトの目覚め」が続きます。
メアリーとシャーロットに心打たれたのは、彼女らが、
特にシャーロットがのびのびと愛の関係を築こうとしたことです。
例えば「燃える女の肖像」では、女性2人は初めから
別離が決まっているという設定のもとに物語が進みます。
本作でも女同士が恋愛を貫くことは考えられない時代でしたが、
シャーロットには迷いがありません。
難儀なことはただひとつ、メアリーの気難しさだけである。
それもメアリーが対社会への気兼ねからくるものではなく、
好きな発掘をどうしようという、純粋に仕事上の心配でした。
2人は自分たちが「社会的逸脱人間」であること、
「アウトサイダー」であることに不自然を感じていません。
その意味で、とても今日的なテーマを持った映画です。
冒頭は、シャーロットが去って激オチしているメアリーを
訪問したエリザベスのセリフ。
〜「アンモナイトの目覚め」〜