彼女は!

 

彼女は!

 

キャビンの外にはナンバー5が待機していた。

「彼女は!」アルマは声を張り上げた。キャロルが見当たらないのです。

「甲板でぼうっとしているよ。船首像のように綺麗だ」

甲板には荒い潮風が吹きすさんでいます。

キャロルは風に髪を乱れさせたまま、波のとんがった海を見つめていた。

アルマが近づく。

 

〜「ラ・ピラート」〜

 

 

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