私を見て、と妻が誘ったのかも

 

(女たちの夜の祭り)

 

村の女たちだけが集まり、焚き火を囲んで手拍子で素朴な歌を歌う。

ソフィは古老の女性のそばに行って何か相談する。

「2日後だって」とマリアンヌに耳打ちする。

「私も行くわ」マリアンヌはソフィ一人を行かせるのは心配だった。

エロイーズは焚き火の向こうでマリアンヌを見ている。

ふたりはかすかな微笑を交わす。

焚き火の炎がエロイーズの長い裾に燃え移っているのに気づかない。

夜の闇をバックに「燃える女」がいた。

マリアンヌの画家の目はそう捉えた。

我に帰り駆け寄ったマリアンヌは火を消そうと女たちと駆け寄ります。

抱き起こそうとしたマリアンヌの腕を

エロイーズがしっかり掴んだ。

血流が交錯するような力のあるシーンです。

〜「燃ゆる女の肖像」〜

 

 

bn_charm