もっと褒めて
マルコをアパートに連れて帰ったものの
「すぐ家庭局が連れ戻しに来る」とポール。
「そしたらマルコと逃亡の旅を。
逃亡者のように常に警察の先を行くの」とルディ。
ポール「君はすごいよ」
「お世辞はやめて。冗談よ。もっと褒めて。
どんなところがすごい?」
「君は何も恐れない」
「かもね」
社会の表通りだけ歩いてきたポールには
ルディがたくましく見える。
でもこれまで本気で人に褒められたことが
たぶん、ないのであろうルディの「もっと褒めて」が切ない。
〜「チョコレートドーナツ」〜