一般社団法人Famiee(ファミー)は「家族関係証明書」の第1弾として、同性パートナーのための「パートナーシップ証明書」の発行を、2021年2月25日(木)から開始。約40の企業や団体が、社内の福利厚生制度の申請時にFamieeの証明書を利用することを決定しています。

 

「Famiee」のプロジェクト

 同性パートナーのためのパートナーシップ証明書、民間発行スタートFamieeは、多様な家族のかたちが当たり前に認められる社会の実現を推進するプロジェクトです。現在の法律では家族と認められない人々のために、ブロックチェーン技術を使って家族関係証明書を発行することで、そういった人たちが家族であることを社会的に認め、受け入れる企業・団体を増やしていきます。また、家族向けサービスや権利を提供する企業を増やす活動によって、民間から社会を変えていきます。

 

LGBTのカップル、事実婚のカップル、精子・卵子提供を受けた親子、代理母の協力を得た親子など、従来の概念での「夫婦」「親子」「家族」に当てはまらない新しい家族が可視化され、「家族」という概念は多様化しています。 しかし、従来の家族の概念に基づいて作られた社会制度の中で、多くの困難に直面しています。

 

 

アプリで完結する「パートナーシップ証明書

 同性パートナーのためのパートナーシップ証明書、民間発行スタートFamieeのパートナーシップ証明書は、ダイバーシティ推進に積極的な企業・当事者団体・弁護士・有志らが参加する「民間によるパートナーシップ証明書検討委員会」で、当事者の視点・利用企業の視点・法律面など多様な視点から求められる要件が議論され、設計されました。

 

Famieeでは、現在3種類のパートナーシップ証明書のリリースを予定しています。 パートナー関係を証明するために、 パートナー間の関係性をアプリ上での契約締結によって確認する第一種(渋谷区型)、関係性をアプリ上での宣誓によって確認する第二種(世田谷区型)、そして、複数の証人の署名で確認する第三種があります。今回リリースされるのは、世田谷区型の第二種です。

 

※2021年2月時点ではiOS版のみ。 Android版は今後対応していく予定です。

 

 

プライバシーを保護し、不正利用を防止する

 同性パートナーのためのパートナーシップ証明書、民間発行スタートFamieeが発行する証明書は、半永久的にデータが保管され、かつ検証可能なものにするため、ブロックチェーンの技術を活用しています。これにより証明書データを保存するシステムは中央管理者がいなくても半永久的に稼働。データの改竄が不可能になり、高いセキュリティを担保できるようになります。

 

申請者の個人情報は証明書発行の際に申請要件の確認にのみ利用され、証明書発行後にすべて破棄されます。申請者のプライバシーは保護され、個人情報漏洩のリスクを最小限にします。また、証明書の偽造検知や多重申請の防止のため、申請者情報は解読不可能な方法で符号化され、符号データのみがブロックチェーン上に記録されます。

 

 同性パートナーのためのパートナーシップ証明書、民間発行スタート万が一、申請者が証明書を自ら偽造した場合でも、サービスを受けるために証明書を提出した際に検証を行うと、ブロックチェーン上のデータと偽造された証明書に記載の情報から生成される符号とが一致しないため、 改竄を検知できます。

 

 

Famieeの利用企業は現在約40社

現在、約40の企業・団体が、社内の福利厚生にFamieeの証明書の利用を決定しています。Famieeの証明書によって家族同様の権利やサービスが適用される医療施設や保険代理店も含まれています。

 

◇Famiee利用企業一覧
https://www.famiee.com/#companies

 

一般社団法人Famiee

◇公式webサイト : https://www.famiee.com/
◇公式Twitter : https://twitter.com/FamieeP