君と俺の不道徳な関係

 

君と俺の不道徳な関係

 

マチルドの弁護士が離婚を申請した。

「君と俺の不道徳な関係が理由だ」

ランボーは色をなす。

「妻の放置なら離婚だが、同性愛が加われば監獄行きだ」

頭を抱える。

街を歩きながら2人は港に出た。大きな船が停泊している。

「パタゴニアか。ヤシの木に吹く風が聞こえる」

ランボーは生本来定住できない人。

彼を突き動かしているのは魔のような詩想で、それ以外は雑事。

一箇所に安住して家庭を持ち、生活を営むのも雑事なのです。

 

 

〜「太陽と月に背いて」〜

 

 

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