おはよう、ヴェルレーヌは?
ヴェルレーヌの邸宅、と言っても彼は妻の両親の家の居候です。
ランボーから送られてきた詩に感動したヴェルレーヌがパリに招いた。
やってきた若者は繊細な詩人のイメージとはほど遠かった。
朝食の席に案内も乞わず現れ「おはよう」
迎えたのはヴェルレーヌの妻マチルドと義母。
フケだらけの髪をボリボリと掻き、「顔をお洗いに?」と聞かれると
「小便がしたい」と答える。
女性2人は声もなく呆れています。
マチルドにとって彼の出現が厄災の始まりでした。
〜「太陽と月に背いて」〜