ほどほどにしろ

 

ほどほどにしろ

 

役をとられる…ニナの妄想は広がり、忘れるために練習に没頭します。

明日は初日だというのに、いつまでもレッスンを止めない。

ピアノの伴奏を受け持つスタッフは

「もう疲れたよ。ほどほどにしろ。明日は初日だ」

強迫観念が常軌を逸したレッスンになっている。

「ほどほどに」という線引きがニナには消えています。

まるで自爆するみたいなニナに胸が痛む。

 

 

〜「ブラック・スワン」〜

 

 

bn_charm