「ここはダメ」

 

「ここはダメ」

 

エスティの授業が終わるのをロニートは校門で待っていた。

笑いかけたけれど、エスティは怖い顔をして

スタスタと通り過ぎる。

「エスティ、どうしたの?」

「きのうの私は愚かで分別にかけていた。世間体があるのに。

とにかくこんな関係は終わりよ」

「いいわ」ロニートはエスティが困ることは絶対にしない。

「私はこの町で生きている。そして神を心から信じている。

神の言葉こそ、私の人生よ」きっぱりとエスティ。

「いいわ。明日ここを出て行くわ」

「行かないで、それは望んでいない。

こんな展開は想像していなかった。会えるかどうかもわからなかった」

何があったのか、エスティはだいぶ混乱しているとロニートは見ます。

 

 

 

〜「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」〜

 

 

bn_charm