「さっきのは、エスティ?」

 

「さっきのは、エスティ?」

 

日が暮れています。二人が通りであったのはまだ午後も早かった。

大きくもない町を、何時間歩いていたのでしょう。

近所の人が明かりの下にいる二人を認めて声をかけたが

エスティは無言で背を向けた。

「さっきのは、エスティ?」

「違うわ」ロニートは否定しますが、尋ねた女性は(ははん…)

家に戻るとドヴィッドが早速「エスティ、何があった?」

異常なほど二人の行動に神経をとがらせています。

 

 

 

〜「ロニートとエスティ 彼女たちの選択」〜

 

 

bn_charm