君が書けるじゃないか!

 

君が書けるじゃないか!

 

「ローンに外食、賭け事、浪費をやめるの」

節約を説くコレットに、ウィリーはひらめく。

「君が書けるじゃないか!」

ポカンとしているコレットに

「急いで書き上げるのだぞ。取立屋が来るぞ」

どこまでも調子のいい夫のご都合主義に、

でもコレットは腹を立てなかった。

書くことが好きだった、それによって

世界にかかわることができると思えた瞬間だったからだ。

 

 

〜「コレット」〜

 

 

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