私を自由にさせて、パパ

 

私を自由にさせて、パパ

 

「おばあちゃんに会った。私も同じようにするの?

そうなのね、パパ?」

パパは返事しないまま、ボートで湖に出た。テルマが岸から見ている。

テルマの悲しみが強い念動力を呼び起こす。

湖上のパパは体から炎を発し、水に飛び込んだが、

炎が邪魔して水面に顔を出せない。

テルマは助けに泳ぎだすが、顔を上げた場所は大学のプール。

アンニャが自分を待っている幻想を見た。

テルマは岸へ戻ります。

一人で帰ってきた娘に、湖で何が生じたか母親は察する。

テルマが母親の頬と脚に触ると、車椅子から立ち上がれた。

母親が車椅子のままでは介護のため家を離れられない、

つまりアンニャと暮らせない。だから治したのよ。

もう自由になってもいい頃だわ。

 

 

〜「テルマ」〜

 

 

bn_charm