私, 彼女を愛していた

 

私, 彼女を愛していた

 

「姿を消した子がいる」と聞いたパパは

「彼女に怒りを感じたか?」とテルマに問う。

「いいえ」ときっぱり。

「私、彼女を愛していた。彼女も私を愛していた」

「よく考えろ。お前が愛させ、そして消えるよう望んだのだ。

彼女に選択肢はなかった」

テルマの激しい拒否で部屋の明かりが消えた。

ヘンなお父さん。どうしてそのまま受け止めてやらないの?

娘に愛する人がいるって、そんなやばいこと?

まるでサイコパパよ。

 

 

 

〜「テルマ」〜

 

 

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