ずっと一緒にいたいのに

 

ずっと一緒にいたいのに

 

生徒たちが下校した放課後、山田はいつものように水をやっていました。

夕日が差し込んで、長い影ができた。

「卒業したらあえなくなるかも。ずっと一緒にいたいのに」

振り向くと加瀬さんが見ていました。

それまでのように、気づかせることなく自分を見ていた。

「私、山田と離れたくない」それだけ言うと

「じゃ、頑張ってくるね」加瀬さんは去りました。

 

 

(〜「あさがおと加瀬さん 」〜 )

 

 

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