仏軍は降伏していない
講和か戦争継続か宮殿内部は真っ二つに分かれています。
野党党首ハーリーは
「国の財政が厳しい。女王は野党の意見を聞くべきだ」
サラは女王代理として
「仏軍は降伏していない。彼らから講和を望むよう、叩き潰さねば。
なまじ講和など持ち出したら足元を見られる」
サラはマキャベリズムの権化です。戦争は勝たなければならぬ。
「戦費は?」「土地の税金を倍額に」
「民の反感を買うぞ」「負けたらもっと過酷な賠償にさらされる」
ハーリーは怒りふつふつ。「女王と話す。拝謁の手続きを」
「もちろん」サラは余裕。
女王は自分の手の内にある…それもありますが、
自分のヴィジョンに自信があること、それがサラを強い女性にしています。