退 屈

 

退 屈

 

先生「怖いものを教えてくれ」

キャサリン「退屈。危険を冒すのが好き。お金はあるし弁護士は一流だわ。

あなたも危険が好きね」

おもむろにタバコを取り出し、火を。

「ここは禁煙だ」

「気にいったわ。権力の行使を楽しんでいる。私と同類ね」

早くも手のひらでコロコロ。

マイケル先生の診断。

「非常に知能は高く才能もありますが、

神のごとき全能感と存在の不安の間で揺れ動いている」

お言葉ですが、先生、存在の不安なんていう

普通の人のジョーシキはキャサリンには該当しませんよ。

忘れた? 彼女は殺人狂なのよ。わかっていないのね。

 

 

(〜「氷の微笑2 」〜 )

 

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