「初めての時」
「初めての時」はキャサリンの最初の小説。親を殺す少年の話。
「飛行機を細工し、事故に見せかけるの」
「なぜ?」とニック。「逃れられるかみるためよ」
キャサリンの小説は実際に起こった事件を下敷きにしています。
小説を書くために事件を起こしたというべきか。
つまり、彼女が近づいた相手はみな死ぬ、という設定になります。
次の小説は刑事が死ぬ話だった…ニックは自分をおとりにして
キャサリンを捉えるつもりなのでしょうか。
でもそんなことキャサリンはとっくに見越しているはず。
死の匂いのする女ってそんなに魅力的?
おぞましさに惹かれるなんて、ひょっとしてニックも変態?