ヘイゼル・ドブキンス?
キャサリンを張っていたニックは彼女が一軒の家に入るのをみる。
「ヘイゼル・ドブキンス?」何者だ。
3人の子持ちの善良な主婦。誠実な夫。金銭トラブルもない。
ある日、彼女は家族の全員を殺した。凶器は結婚祝いにもらったナイフ。
愛らしい顔で否定もせず、なぜやったのかわからないと言った。
キャサリンを自宅にたずねると、テーブルに何種類もの古新聞。
「殺人警官、取り調べ」「観光客を。撃った警官、疑い晴れる」
ニックの古傷だ。キャサリンはニックの何もかも調べ上げている。
「次に書く本の刑事はあなたがモデルよ。気にしないでしょ?」
キャサリンの小説と殺人はコインの裏表だ。
「俺がモデル? じゃ次に殺されるのは俺か?」