80年代バークレー大学の殺人事件
キャサリンとは犯罪に愛される女。
80年代バークレー大学の殺人事件で、殺された教授にはアイスピックの
刺し傷が無数にあった。
キャサリンの在籍中、彼女の専攻する心理学教授だ。
磁石が北を指すように、状況証拠は全てキャサリン犯人説を指す。
ところが煮ても焼いても食えないのがポール・バーホーベン監督。
「ファム・ファタール」では
夢のお告げまで持ち出し翻弄してくれた。
でもよく見ると筋が通っている。道を外れっぱなしにならない。
そこが凡庸な監督と段違いです。本作でも
「キャサリンは殺人狂よ」と喉まで出かけるのですが、
マイケル・ダグラスの狂いぶりが圧巻なので
これほど愛されるとは、ひょっとして
セクシーで知的な「まともな」女なのではと錯覚させます。