一緒に住みましょうか
部分的なチェンチの話から、幸せとは言えない娘だとレオノーラは察する。
「可哀想な子ね」「自分でもわからない」
「一緒に住みましょうか。ずっと面倒見るわ」
レオノーラは貧しい娼婦ですが卑しい女ではない。心には愛がある。
ミア・ファーローは自伝「去りゆくものたち」で、
リズのことをこう書いています。
「私が楽しめそうな機会があるとエリザベスは必ず声をかけてくれた。
『あなたを見るとなぜか守ってあげたくなるの』と彼女は言った。
撮影を始めたばかりの頃は、エリザベスは近寄りがたい存在だった。
なにしろずっと私の尊敬するスターだったのだから。けれど
こうして一緒に仕事してみると、噂にたがわぬやさしさと気高さに
すっかり魅了された。エリザベス、監督のジョー(ジョセフ)は
撮影を通じて私の大切な友達になった」
息のあった仕事であったことがわかります。当時フランク・シナトラと
離婚に直面していたミアは、
リズが親身になって相談相手になってくれたことに感謝しています。