あなたが作ったの?

 

あなたが作ったの?

 

すっかり平らげてゲフッ。

「あ〜、美味しかった。あなたが作ったの?」

レオノーラはやっと落ち着いて話しかけます。

「あなた一人? 使用人は?」

「忘れちゃったの? 自分で解雇したのに。乳母も料理人も」

広大な屋敷に、自分をマミーと呼ぶ、頭のおかしい娘一人なのか。

そういえばこの屋敷には、妙に謎めいた空気が立ち込めている。

秘密と謎、意識と無意識、無邪気とデカダンス、悪徳とモラル、

そして抑圧がスクリーンに充満してきます。

 

(〜「秘密の儀式」〜 )

 

bn_charm