「母さんだ」
書店を襲撃され、重傷を負ったゲシンをシャーンが見舞います。
自分より「ジョナサンの世話を」頼みます。
「感染したんだ。タバコを吸わせないで。食事をきちんととらせてくれ」
そこへゲシンの母親が見舞います。
「母さんだ」とゲシンが紹介する。
信仰心厚い母親は息子が同性愛者であるため絶縁していました。
彼の故郷はウェールズの北部。16年ぶりに故郷に帰った彼は
戸惑いながら母親に会いに行った。扉を開けた母親に
「母さん」といっただけで言葉は続かなかった。
このシーンで母親と息子の交わす視線がとても温かい。
またひとつ、氷の解ける音がする。