デジャブ
デ・パルマの映画では小道具が大事な役割を果たします。
最初に街に大きくかかるポスターは、誰も見たことがない大使夫人を
パパラッチした特ダネ写真。
その後ロールの予知夢が覚め、現実の街で見かける大きなポスターは
「Deja Vue2008」。どこかで見たことがある既視感デジャブは
デ・パルマが現実と幻想を往来させる仕掛けです。
頻繁に表れる水のシーンも、バスタブからこぼれ落ちるお湯、
雨の吹き降り、水たまりに映る街並み、一連の「水」の連想が
デジャブに導入する張り巡らされた仕掛けです。