あなたの守り神よ
ここからは現実のお話です。
雷雨の中をずぶ濡れの女が帰ってくる。拳銃を取り出し、遺書を書き、
自殺しようとする。ロールがそれをバスルームの影から見ている。
銃声が鳴った…なりはしたけどロールが止めに入っていた。
「わかっているの!」と女を叱りつける。
「あなたの脳みそが部屋中に散らばるのよ。私を見て。
あなたの守り神よ」
性悪女は守り神になりました。
裏切りだけが人生だ、そんな「腐った女」を
デ・パルマ監督はガラッと描き変えます。
騙しの手口で生きてきた嫌な女ロールが俄然カッコよくなります。