3時33分

 

3時33分

 

ロールがバスタブに浸かる。時計があり時刻は3時33分。

この時刻はシーンを変えて繰り返し出てきます。

ロールはお風呂で気持ちよくなり、うとうとする。だんだん体が沈む。

蛇口から流れ出るお湯。外は雨。

とにかくこの映画は水のイメージがふんだんに使われます。

濡れた石畳、後のシーンのオフェリアのポスター、アメリカ大使館に

かかる滝の絵、セーヌ川。水のマインドは「流れる」

本作も時間の経過とワープが交錯します。

「3時33分」という数字自体に意味はありませんが、

監督は時の流れに、一瞬の句読点を打ちたかったのだと思います。

 

(「ファム・ファタール」 )

 

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