わたしは絶対にお断り
「仕事に必要な科学研究の資料を読んだわ。
あなたがその基礎を築いたのよ。あなたが普通を望んでも
私は絶対にお断り。
あなたが普通じゃないから、世界はこんなに素晴らしい」
「そう思う?」
人間にはみなその人なりの特異性がある、
チューリングの解読が戦争の終結を早め、それによって1400万人もの
命が救われたのに、同性愛者だという理由で迫害される。
ジョーンの胸に湧き上がったのは怒りでしょうか、嘆きでしょうか、
悲しみでしょうか。
目の前には孤児のような天才がひとりいるだけでした。
(「イミテーション・ゲーム/ エニグマと天才数学者の秘密」 )