私の生まれ故郷よ
バラ・キンウィドという町に来ました。郊外の高級住宅地です。
「豪邸ばっかりよ」とチチ。
「生まれ故郷よ」とヴィーダ。
彼はセレブの息子に生まれた。充分な教育も受けたに違いない。
「生誕の地ね。案内板に出ているかも」ノグジーマが冷やかす。
家から年配の女性がドアを開けた。
ヴィーダを認めると、汚いものでも見るように眉をひそめピシャリ。
「間違いだった」ヴィーダは地図をバリバリ引き裂く。
母親からも生まれ故郷からも受け入れられていない。
映画は主人公たちの抱える「暗さ」にアプローチしていきます。