いいかげんにしてよ!

いいかげんにしてよ!

 

娘だけじゃない、ジュールズまでが日に日にポール寄り。

彼の栽培する無農薬野菜の良さを進め、アピールする。

ニック、切れる。

「いいかげんにしてよ。これ以上、ヘンプミルクやオーガニックや、

有機トマトの話なんか聞きたくない。自殺したほうがマシよ」

酒量の上がっているニックにジュールズが緑茶を勧めると

「ねえ、ジュールズ。赤ワインがいいの。放っておいて!」

ニックはわかっているのです、聡明なジュールズが自分のイライラの

原因に気がつかないはずはない、察していながらぬけぬけ緑茶だなんて。

お前もポールの回し者か、取り込まれたか、いやまさか…

子供の反乱、ジュールズの背信、ニックの焦燥は募ります。苦しい。

陽のジュリアン、陰のアネット、女優力のひしめきそうな場面

 

 

(「キッズ・オールライト 」 )

 

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