生物学的には実の父親だけど
ニックはポールへの警戒を隠さない。
「生物学的には実の父親だけど、とても不愉快でムカつく」
問題は父親であるかどうかではなく、彼が、せっかく築き上げた
自分たちの家庭への侵入者だとニックは感じるからです。
いくら社会の認識が改まってきたとはいえ、ゲイカップルの家庭に
理解がある人ばかりとは限らない。子供たちだって変態の家庭の子だと
扱われたことがあるに違いない。家族だけで乗り越えてきた苦労など
誰にもわからないのは、父親であるなしに関係ない。
ニックのこの懸念は不幸にしてアタリになります。