うちのママと交換して
良家の子女を預かる寄宿学校。
休暇に入る子供たちを保護者が迎えに来る。
ビリティスを迎えにきたのは卒業生のメリッサ。
ビリティスの父の友人の娘で、ビリティスは幼い頃に会っていた。
「きれいな人ね。うちのママと交換して」
同級生たちのヘラズ口も耳を素通り、ビリティスは吸い込まれている。
デイヴィッド・ハミルトンの監督第1作。
原作はピエール・ルイスの詩集「ビリティスの歌」
ソフトフォーカスの美しい映像が惜しげもなく散りばめられ、
ハミルトンの美意識と第1作に掛けた全力投球がよくわかります。
彼はELLE誌のグラフィック・デザイナー出身。パリ最大のデパート
「プランタン」の美術監督となり、
写真作品は思春期の少女のもろく、妖しいエロチシズムを得意としました。
映画監督としては「青い性」もありますがイマイチです。
後にも先にも最高は、今やカルトとなった「ビリティス」ですね。