すなわち私は女である

すなわち私は女である

 

手紙は続く。

「苦難のすえ、たどり着いた君に真実を述べておきたい。

すなわち私は女である」

文学史をくつがえす世紀の逆転劇。

そこへ、彼奴らは諦めていなかった。プロムフリー卿が現れ、

「天才シェイクスピアが女だと世間に知らせるわけにはいかん」

手紙と「リア王女」をひったくるとテムズ河に浮かべていた

ボートに逃げた。手下が訊く。

「なぜシェイクスピアは男だと偽ったのですか」

「当時、女は男のする仕事を許されなかったからさ」

「…あれはなんでしょう?」

一隻の帆船が、ドクロに骨の海賊の旗をひるがえし、追ってくるのだ。

マンガもここまでやるとケッサクだわ。

(「聖トリニアンズ女学院2」 )

 

bn_charm