「来いよ!」
スカダーは南米に行ったのじゃないのかと、クライヴが訊く。
「発っていない。何の保証もなく僕のために将来を棒に振った」
何か言いかけるクライヴに
「もう何も言うな。全てを彼と分かちあった。先のことは何も言わんでくれ」
モーリスは闇の中に姿を消した。
そして、ここはこの映画の最も美しいシーンの一つだと思えますが、
クライヴはモーリスの幻想を見ます。
ケンブリッジの大学時代、はつらつとしたモーリスが光の中で
「来いよ!」
こぼれるような笑顔でクライヴを呼んでいました。