スカダーを愛している
ボート小屋を出たモーリスはクライヴ邸に向かいました。
選挙の準備で忙しそうなクライヴは、庭に立ったままのモーリスに
「上がってこいよ」「すぐ帰る」そして
「スカダーを愛している」と告げます。
「なんとグロテスクな!」
「確かにグロテスクだ。君だって」
「その話は二度としないはずだろ!」
厳しい声でクライヴが遮る。「頼むからバカなこだわりを捨ててくれ」
モーリスにもう怖いものはない。
クライヴの否定も、モーリスにすればかつての裏切りも冷静に受け止めています。
それにしても「グロテスクな!」はちょっとひどいと思うけど。