お腹にエステバンがいた
楽屋口から出てきたウマのサインをもらおうと、エステバンは雨の中、
彼女の乗ったタクシーを追いかけ、車にはねられて死ぬ。
マヌエラは息子の心臓を移植承諾書にサインしバルセロナに発つ。
17年前バルセロナからここマドリッドに来た。
一人ではなかった。「お腹にエステバンがいた」。
その父親から逃げる旅だった。今度は違う。父親を探し出し、
息子が死んだことを告げるためにバルセロナに行くのだ。
ヒロイン、マヌエラにセシリア・ロス。ウマにマリサ・パレデス、
中盤から登場するシスター・ロサにペネロペ・クルス。
みなアルモドバル組の常連です。
ぴったり息が合い、もし演技らしからぬ演技というのが見られるのなら、
こんな映画かもしれません。