私たち、うまくいくはずないわ
カレンは別離を言います。
「あなたは信じているかもしれない。でもわからない。
何度聞いても、あなたが信じても私の不安は続くわ。
いつまでも離れないのよ。
私たち、うまくいくはずないわ。離れていて。少しだけ。
私からも、愛や哀れみからも。別々に出発しましょう。きっとわかるわ。
私たちの本心が」
婚約者が自分とマーサが恋人同士だと疑ったのが気にいらない。
でもいきなり別離に発展するか?
彼が(ひょっとしたら)と思うくらい、許せる範疇だと思うけど。
「あなた、私とマーサが寝たと思ったでしょ」「うん、一瞬」「バカね」
なんて冗談にも言えなかったのね、当時は。
でも、それだけでしょうか。カレンの恐れは自分自身にあったのでは。
ひょっとしたら、自分はマーサを愛している…。
ここからのカレンのセリフは不安と焦燥で、行きつ、戻りつ、します。