「行け!」
もう一人、いい男がいます。
ステイシーを即採用した自動車整備工場のオーナーです。
ある夜、工場に車に乗り込んだ数人の男たちが押しかけ口々にわめいた。
「同性愛者はこの町から出て行け」
ステイシーの後ろからオーナーが鉄の棒を手に飛び出し
「お前たちこそ失せろ!」怒鳴り飛ばしたのだ。
男たちは退散し「大丈夫か?」オーナーが訊く。
ステイシーのケータイが鳴る。病院からだ。
動揺し、どういっていいかわからないステイシーに「行け!」
大声を張り上げる。決断を一言でいえる人、しびれるわ。