実はうちの両親が兄妹なの
アガサは脚本を書いているジェロームにネタを持ちかける。
「アイデアがあるの。実はうちの両親が兄妹なの。
近親相姦よ。一緒に脚本を書かない? 性的虐待とか、新興宗教とか、陳腐?」
ジェロームは気乗り薄です。アガサは積極的だけど、ジェロームは
イマイチ気を許していない。そこへ、兄妹の両親から生まれた娘だと聞いて
完全に引く。「俺には付き合っている人がいる」とウソをついて
その場を逃げます。
アガサ、ベンジー、その父親のスタッフォード・ワイス博士、
母親のクリスティーナ、ハバナと母親のクラリス。
クローネンバーグのダーク・ファンタジーが加速していきます。