やめて、ママ
ハバナは中年にさしかかり、女優の岐路にあります。
いい役が欲しい。母親が主演した「盗んだ水」が再映画化される。
どうしても母親が演じた主役を取りたい。
しかしハバナには名優だった母親を超えられないという恐れと、母娘の
秘密があった。
ハバナは精神科医ワイスのセラピーを受け、母親のプレッシャーから逃れようとしています。
「傷つけないで、ママ。夜、部屋に来ないで。わたしはあなたの娘よ!」
ジュリアン・ムーアの叫び声だけで、ものすごい隠し事があると察しがつく。
なんでしょう。クローネンバーグ独特の「忌まわしさ」を、ジュリアンが
早くも全開。でもまだよ、まだよ。ここで驚いていたら、もっと後では
腰を抜かします。