美人ね。オリヴィアは
セージはオリヴィアに初めて会ったあと
「美人ね。オリヴィアは」
「そうよ。オリヴィアという、名前からして美しい。
私とは不釣合い? そう思ったでしょ」
「思ってないよ」
「私の詩についてエッセーを送ってきた。コーヒーに誘われた。
会うなんてバカだったけど、会ったらキュートで
おまけに賢いのが、なんとも魅惑的だった」
オリヴィアのことを楽しそうに話すエルを、
セージはやさしく見ている。
「4か月でその前の5年分より多い詩を書いた。セックスの効用ね」
でもそこまでいうか。