フランシス、開けてくれ!
酔いつぶれたジョージをバーに放ったらかしにして、
ベイコンは男を家に連れ込んでいる。
目を覚ましたジョージはとっくに看板になった店を追い出され、
帰ってきたが玄関はしまったまま。
雨に打たれずぶ濡れだ。
「お願いだ、フランシス、開けてくれ」
ガンガン、ドアを叩いてジョージは哀願する。
ベッドにいるベイコンにはもちろん聞こえている。
ベイコンにしたらジョージの哀願は、呆けた顔に広がる
死の虚空なのだ。この映画のベイコンって冷たい野郎よね。
いくら才能があっても、こんなやつ嫌いだわ。