マリア、無垢な心を取り戻せば?
無垢な心を取り戻せば女ふたりの関係がわかる、
ヴァルはそういっているのですが「今さら無垢になれない」
「なれるわ、マリア、ヘレナを受け入れればいいのよ」
マリアが嫌うヘレナを、ヴァルは終始一貫擁護します。
「当然強さは弱さより好ましい。若さは成熟より美しく、
冷酷さはクール、苦しみは醜い。
でもヘレナは成熟しているのに心は無垢よ。彼女なりにね。
だから好きなの」
それでもマリアは逡巡している。
ヴァルにはヘレナを拒否するマリアと、
自分の解釈を受け入れようとしないマリアがダブる。
マリアのこだわりも相当ね。やりにくい人ね。