でもそれが望みなの、だから強いの
ヴァルはマリアがくだらないといった映画のヒロインを
こう解釈します。
「彼女は心の暗部を演じた。大胆で勇敢だと思う」
確かにマンガみたいなスーパーパワーを持っている、
「よくある設定だけど、それが悪いわけじゃない。
彼女は感情的に無防備よ。
自分の敵への報われない愛に苦しみ、狂気へと…
演じる価値もない映画だと思うの?彼女を待つのは破滅。
でもそれが望みなの。だから強いの」
言い換えればこうです。
「ヘレナは自分を待つのが破滅だとわかっていてシグレッドへの
愛を選んだ、それが望みだった。だれに与えられ、
押し付けられたものでもない、
勇敢で大胆よ、ヘレナはあなたが言うような敗北者じゃない」
ヴァルもまたマリアを愛している、報われないかもしれないが、
それが自分の望みであり、選択であると。