ありがとう

ありがとう

 Thank you

 

「香水の匂い、素敵です」とテレーズがほめる。

「ありがとう」キャロルが返す。

この「ありがとう」のぶっきらぼうなこと。

旦那の話題は、そもそもわたし、興味ないもんって感じ。

結婚する前にハージが買った、それ以来使っていると、

じゃまくさそうにいっている。

「ハージとはご主人ですか?」

キャロルの語気に押されテレーズまでおずおず聞く。

「ま〜ね」軽くいなし、「離婚するの」とあっさり。

「残念です」「ちっとも」テレーズは挨拶のしようもない(笑)

ケイト・ブランシェットの、

男っぽいキャロルの性格を捉えた上での役作りですが、

ケイト自身の男性性も相当なものです。

彼女の写真はどれもハンサムでダンディですが、

ツー・ショットとなると、隣にいるのが女性でも男性でも、

ケイトが彼氏っぽく見えます(笑)

 

(「誘惑者キャロル」)

 

 

bn_charm