彼女を愛した

彼女を愛した

 

シャーリーズ・セロンとパティ・ジェンキンス監督は、アイリーンが

7人を殺した連続殺人犯であることを忘れてはいけない、としながら

「なぜ彼女に共感したのか」に迫りました。

セロンは「これはラブストーリーなの。連続殺人犯の日記ではなく、

人生の光明を探す人間の物語」と捉えています。

「アイリーンはセルビーという一筋の光を見つけ、それに賭けた」のだと。

独白するセロンの語りは低く静かに、この映画の詩のようなシーンを

作り出しています。

「彼女を愛した。誰も信じないだろうけど、私も経験から学ぶ。

学べばなんだってできる。人は誰でも娼婦を見下す。

自堕落な生き方だと思うからだ。でもこの仕事は強い精神力がいる。

たったひとりで夜毎町を歩く。何があってもひとりで切り抜ける。

そうやって生きてきた。何かを信じたらそのために全てを捧げる。

私は彼女を信じた」

 

(「モンスター」)

 

 

bn_charm