「おいしい」「もう少し」

「おいしい」「もう少し」

アデルは両親と暮らす17歳の高校生。

食べる場面が多く、アデルはすべてのシーンで実においしそうに食べます。

このシーンでおかしいのは、母親が目を凝らして見つめている、

父親も一心に何かを凝視する、何かというのは娘のアデルです。

アデルの、パスタを頬張る壮大な食べっぷりに見とれているのです。

「おいしい」と娘がいう。

「もうすこし」父親がたっぷり皿に盛ってやる、ますます元気よく食べる。

口の回りをケチャップだらけにし、ペロッとナイフを舐める。

子供っぽい行儀の悪さが食卓を盛り上げています。

 

(「アデル、ブルーは熱い色」)

 

 

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