新しい靴は苦手だ

新しい靴は苦手だ

ロルカとダリの道が分かれるときがきます。

ロルカは自分の描くものがフランスで通用するかどうか、危惧します。

彼はスペインの、ベガと言われる肥沃な大地で幼少期を過ごしました。

スペイン語でしか、自分の詩はわからないと思う。

ロルカの回想です。

「近所の村で騒動が起きた、治安警察が村人を皆殺しにしたと噂が入る。

僕を囲むすべて、人、建物、動物が、まるで綿毛のように消えてなくなる。

人の死を耳にすると、死が新しい靴を伝い上がってくる気がする」

 

(「天才画家ダリ 愛と激情の青春」)

 

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