日本人の約12人に1人がLGBT

 

 世の中のLGBTに関する独自の調査・研究、情報発信を行うLGBTマーケティングラボ(運営:株式会社レティビー)では、LGBT当事者にとって最も身近な存在である「親」に向けて、「もしも自分の子供にカミングアウトされたら?」というテーマでアンケートを実施。子供(未婚/既婚/実子/養子問わず)がいる日本全国30代~50代の男女566名(男性 285名・女性281名)を対象に2016年8月8日~8月11日、インターネットにより調査した結果が発表されました。

 

もしも自分の子供からLGBTだとカミングアウトされたら?

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 「もしも、自分の子供からLGBTだとカミングアウトされたらどう思いますか?」(すでにカミングアウトされている場合は、そのときの心情をお答えください。)との問いに対しては、「好意的に受け入れる」が4.9%、「驚くがすぐに受け入れる」が18.4%、「時間をかければ受け入れられる」が27%と、50.3%とほぼ半数が前向きに受け入れる姿勢を見せました。 しかし、「断固として受け入れられない」との回答も1割強となっています。

 

 受け入れられる親、受け入れられない親の差には

LGBTへの理解の差も影響

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 「受け入れる」理由として、一番多い意見は「親の意思で変わるわけではないから」と本人の意思を尊重するものでした。次いで、「ニュースなどでいろいろなセクシャリティがあると知っているから」という回答が続いています。各都市や企業の取り組みがニュースなどで取り上げられることで、 LGBTに対する理解が深まり、 セクシャリティについて正しく認識されることで、 許容度が高まっていると考えられます。

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 一方、「断固として受け入れられない」と回答した理由としては、「病気だと思っているから」「恥ずべきことだと思っているから」「一時的な気の迷いだから」「気持ち悪いから」という、 LGBTについての理解や知識がないゆえの回答が約8割を占めています。

 これらから、子供からのカミングアウトを“受け入れる”“受け入れられない”には、LGBTに関する理解度の差が影響しているようです。