「天才とは?」「僕自身」

「天才とは?」「僕自身」「ブラボー!」

学生会館にはルイス・ブニュエルがいました。

後年ダリとシュルレアリスム映画の傑作とされる「アンダルシアの犬」を撮ります。

ルイスはダリに「君の絵の題材は?」と訊く。

「反芸術思想、無政府主義、天才の創造物」

「天才とは?」「僕自身」「ブラボー!」

ルイスは陽気な性格だからよかったものの、

普通の神経なら辟易する自信満々のダリに、

すっかり中ってしまったのがロルカ。

ロルカのダリを見る目にも熱がこもる。

 

(「天才画家ダリ 愛と激情の青春」)